PSIの連続スクリーンチェンジャーや手動式スクリーンチェンジャは、樹脂圧力による独自のシール構造を採用し、長期にわたる安定したシールを実現しています。押出用ギアポンプは、メンテナンス製が高く広範囲な樹脂に使用可能な設計です。
【適用分野】
押出成形
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ギアポンプ(プラスチック・押出機用)
PSI社の押出成形用ギアポンプは、汎用樹脂からエンジニアリングプラスチックスまで広範囲な樹脂に使用可能な基本設計です。非常にシンプルな構造のためメンテナンス性にも優れています。 吐出精度を飛躍的に改善させ、製品品質の向上や押出機の長寿命化に繫がります。 また標準仕様のEGPシリーズの他にも、高温、高圧、耐腐食などの各仕様とオプションの組み合わせによる最適な選択が可能です。 さらに樹脂圧力センサー NP400シリーズと圧力調節計(PIDコントローラー) ATC990シリーズとの組み合わせにより、高精度な樹脂圧力制御を実現します。
PSIギアポンプの特長
広範囲な用途と樹脂に適用可能なバリエーション
メンテナンス性の良いシンプルな構造
樹脂循環によるベアリング内の潤滑・シール方式
樹脂圧力センサー取付穴 標準装備(EGP-38 以上)
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スクリーンチェンジャー・フィルター
押出成形において、成形品への未溶融樹脂などの異物の混入は、品質低下などの原因となります。 一般的にはスクリーンの設置にて対処できますが、スクリーン交換時には押出機を停止してダイを取外すなど、生産性を大幅に下げてしまう場合もあります。 PSI社のスクリーンチェンジャーは、スクリーンの交換を容易にすることで、その作業時間を大幅に短縮、または無くし、押出成形における生産性の向上を実現します。
PSI社 スクリーンチェンジャーの特長
スクリーン交換の短縮で生産性を向上
最小のメンテナンス性で済むシンプルな構造
最大圧力 70MPa, 最大差圧 20MPa, 最大温度 370℃(高温仕様の場合)
樹脂圧力を利用したシール構造 (PSIオリジナル)
樹脂圧力センサー用取付穴 設置可能 (オプション)
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ダイチェンジャー
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ダイバータバルブ
-
逆洗式連続スクリーンチェンジャー (CSC-BFシリーズ)
逆洗式連続スクリーンチェンジャー(CSC-BF)は、リサイクル向けなど、廃プラスチックに代表されるような、汚れた融液ポリマーをろ過する装置です。 汚染物質がスクリーンパックに蓄積されると、圧力設定値またはタイマーによりバックフラッシュ動作が開始されます。 完全に自動化されたこのプロセスでは、スクリーンを再び使用する前に、スクリーン表面から不純物を効率的に浮き上がらせ、排出します。
4つのオンライン・スクリーン・ポケットを使用して、途切れることのない溶融濾過を実現します。 バックフラッシュまたはスクリーン交換の間、利用可能なフィルター面積の75%がオンライン状態のままです。これにより、押出機への平均的背圧を効果的に低下させ、押出機の寿命とエネルギー削減を図るとともに、より高い生産量を得ることができます。各スクリーンは、バックフラッシュ処理で埋め込まれた汚染物質を効果的に除去できなくなると、スクリーン交換の合図があるまでは、必要に応じて順番にセルフクリーニングを行います。
バックフラッシュ(セルフクリーニング)の頻度は、汚れ具合とプロセス圧力によって変わります。スクリーンパックは通常20~25回以上セルフクリーニングされ、スクリーン交換のためのスクリーン部品コストと労働力と交換時間を節約し、全体として連続運転を維持します。 頑丈で低メンテナンスの設計のため、機械的なバルブやシールがなく、適切な手入れをすれば何十年も漏れのない運転が可能です。
主な仕様
・最高使用温度 350℃
・最大圧力 50MPa
・温度調節 4ゾーン
特徴
・作業者不要のバックフラッシュ自動運転
・4ポケットデザイン。バックフラッシュまたはスクリーン交換時に常にスクリーン面積の75%の流入が可能
・排出されるパージ液は筐体直下のドリップトレイや床面へ排出され、作業者の環境をよりクリーンなものにします。
・最小限の廃棄物排出
・低い圧力損失(ΔP)のブレーカープレートにより、より多くの出力とスクリーン交換のための長い運転時間を実現
・余裕のある容量の油圧シリンダーを採用し、高い信頼性を実現
オプション
・特殊ヒーター電圧
・油圧ユニット(HPU)
型式・仕様一覧
型式
最大吐出量 [kg/h]*
スクリーン径 [mm]
ろ過面積 [cm2]
ヒ-タ- [kW]
重量 [kg]
CSC-125/BF
1,400
116.3
4 x 123.2
30
820
CSC-148/BF
2,000
148.3
4 x 172.6
30
1700
CSC-176/BF
3,000
176.3
4 x 244.1
60
2,200
CSC-200/BF
3,800
200.2
4 x 314.4
72
2,700
CSC-230/BF
5,200
230.4
4 x 416.3
CSC-250/BF
8,800
250.2
4 x 490.8
*最大吐出量は目安であり、樹脂材料種類、溶融密度、粘度、圧力、濾過能力レベルにより変わります。
ギャラリー
英文資料 (PSI社ウェブサイトへのリンク) はこちら
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不連続式スクリーンチェンジャー(DSCシリーズ)
不連続式スクリーンチェンジャー(DSC)は、樹脂やホットメルト接着剤の大量生産に便利で簡単な溶融濾過が可能です。 この設計は、単一のフィルターポケットを特徴としています。瞬時のスクリーン交換のためにオフラインにすることで、清掃が容易なフィルターポケットには滞留部分がなく、残留物なしに材料や色を素早く変更できます。 自己シール機能のため、磨耗や交換が必要な機械部品はありません。メンテナンスは、クロスボルトの定期的な清掃のみで済みます。
オプションの特許取得済みシール材を使用すれば、不連続式スクリーンチェンジャーは、0.01 [Pa・s]やMFR値 1,800 [g/10min]という低い粘度の材料をろ過することができます。 また、バッチ処理のスタートアップや切り替えのために、ダイバートバルブと一体型に設計することも可能です。
主な仕様
・最高使用温度 315℃
・最大圧力 50MPa
・温度調節 1ゾーン
特徴
・バッチオペレーション(非連続・交換時ライン停止)用のシングルフィルターポケット
・自己シール式クロスボルト設計 - 5年間無漏洩保証
・正確な位置決めのための自動停止装置
・色変更による残留なし
・大型油圧シリンダーによる確実なシフト操作
・小型ペンダントコントロール
・セーフティガード / 作業者の安全を守る完全ガード / 電気的インターロック付きセーフティガード
・上下の絶縁カバーで安全性を確保
・ピストン、ボルト、ハウジングのフィールド互換性
オプション
・低粘度用シール
・スーパープレート
・楕円ブレーカープレート
・圧力損失低減用、拡大孔ブレーカープレート
・用途に応じたクリアランス
・用途に応じた材質
・メッキ加工
・油圧シリンダー近接センサーまたはリニア変換器
・ダイバートポジション内蔵
・高差圧のブレーカープレート
・内部流体の加熱/冷却
・断熱ジャケット
・垂直配向(DSC-230まで)
・HPU マニホールド(複数台運転用)
・特殊電圧ヒーター
・圧力センサー取り付け口
アクセサリー
・油圧パワーユニット
・サポートカート
・ドリップトレー(滴下物捕捉用)
・アダプター
・圧力計
・ホットオイルコントロールユニット
制御装置
・手動式小型ペンダント
・独立型ヒートコントロールパネル
ギャラリー
型式・仕様一覧
型式
最大吐出量 [kg/h]*
スクリーン形状
スクリーン径 [mm]
ろ過面積 [cm²]
ヒ-タ- [kW]
重量 [kg]
DSC-058
170
円形
58.3
26.7
2
68
DSC-076
295
76.3
45.7
4
121
DSC-096
455
96.3
72.8
4
121
DSC-116
680
116.3
106.2
4
188
DSC-125
910
125.3
123.3
6
216
DSC-148
1,090
148.3
172.7
12
600
DSC-176
1,590
176.3
244.1
12
650
DSC-200
2,040
200.4
315.4
24
950
DSC-230
2,720
230.3
416.5
24
1,350
DSC-250
3,630
250.3
492.0
24
1,600
DSC-125/170
1,090
楕円形
125 x 170
179.0
6
400
DSC-148/230
1,500
145 x 230
288.4
12
600
DSC-176/270
2,585
175 x 270
406.8
18
500
DSC-200/300
4,400
197 x 300
514.1
24
1,250
DSC-230/310
5,990
230 x 310
599.5
24
1,650
DSC-250/345
9,980
250 x 345
728.3
24
1,650
*最大吐出量は目安であり、樹脂材料種類、溶融密度、粘度、圧力、濾過能力レベルにより変わります。
英文資料 (PSI社ウェブサイトへのリンク) はこちら