技術解説


  • プラスチックの流れ特性と JIS K7199 / K7210
  • プラスチックの加工およびその品質管理では、その粘度特性の制御が重要となります。JIS K7199 と K7210 はプラスチックの流れ特性の測定方法の規格です。   JIS K7199 (ISO 11443): 細管を用いた粘度測定方法の規格です。実際の射出成型では、溶融プラスチックを管から押し出しますが、このような細管中での流れ特性は、粘性のために温度だけでなくせん断応力にも依存します。これらの特性を踏まえて比較可能な流れ特性を定義しています。キャピラリーレオメータを用いることで、この規格に準拠して流れ特性を評価することができます。 キャピラリーレオメーター LCR 7000 シリーズ   JIS K7210 (ISO 1133): メルトマスフローレイト (MFR) とメルトボリュームフローレイト (MVR) の測定方法を規定しています。MFR とは、規定の温度・圧力の条件下におけるダイを通過する溶融材料の質量 [g/10 min] であり、MVR は規定の時間内でダイの押し出しピストンが動く距離、すなわち通過した材料の体積 [cm^3/10min] である。大きい値であるほど粘性が小さく流れやすいことを示している。メルトインデクサーを用いると、この規格に準拠した MFR・MVR の測定が可能です。オンラインレオメータを使うことで、工場の製造ライン中で連続的に測定することが可能です。 メルトインデクサー LMI5500 シリーズ メルトインデクサー LMI5000 シリーズ オンラインビスコセンサー VS1000 シリーズ オンラインレオメーター CMR-4 シリーズ